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F-20 F-22
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Warship
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  Engine 
Manufucturer Designation Name Remarks No./B
Israel Aircraft Industries F-21A Lion Kfir C.1 イスラエルより3年間リース 25
戦闘機
Fighter
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P-3
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XP-15
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XP-22
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F-20
F-21
F-22
YF-23
F-35

  ・Engine エンジン
Manufucturer Designation Remarks Applications No./B
General Electric J79-GE-17 17,900lbf F-4E, RF-4E, F-4EJ, F, G,
Kfir C.1, C.2, F-21
 
General Electric J79-GE-J1E 18,750lbf BSELライセンス生産 Kfir C.7  


 アメリカ海軍は1985年にTOP GUNの仮想敵機としてF-16Nの採用を計画していたが、その配備が遅れたためイスラエルで保管されていたKfir C1 12機をF-21Aとして年間2400万ドルで3年間リースしVF-43に配備、1987年は海兵隊も13機を採用しAdversary飛行隊VFMT-401を結成したが、それぞれ1988年3月、1989年後半にはイスラエルに返還された。

 イスラエルは建国後フランス製戦闘機を主に使用しており、1967年の六日間戦争ではMirageIIIが大活躍したたもののその火器管制装置の信頼性は低かった。そのためレーダーを下ろして全天候能力を省略する代わりに航続距離、兵装搭載量を強化したMirage5を50機発注していたが、フランスはアラブ諸国との関係悪化を恐れて代金支払済みだったにも拘らず引渡しを拒否、その代わり水面下でイスラエルによる機体の非ライセンス生産を支援した。しかしエンジン アター9Cに関してはそれを許可しなかったため、製造を担当していたスイスのエンジンメーカーから設計図を20万ドルで買い取り複製、こうして完成したMirage5のコピーをNesher(ネシェル:鷲)と名付け50機製造した。

 イスラエルはアター9Cの推力不足を解消するために1970年からMirageIIIにF-4のエンジンJ79を搭載した実験機サルボ、1973年6月にはNesherにJ79を載せた機体でテストを行っていたが、その量産型Kfir(クフィル:若獅子)は1974年に完成、30機が製造された。この機体はアター9Cより大きくなったJ79エンジンに合わせて胴体が太くなり、またエンジン耐熱構造/冷却系統も強化してあり、その存在は1975年4月14日まで秘匿されていた。更に1976年7月20日には水平カナード、ドッグトゥース、機首のストレーキを装備し機動性を向上させたKfil C2が完成、これに伴い初代KfirはKfir C1に改称された。1981年2月には複座練習/戦闘機型Kfir TC2、1983年にはアビオ、エンジン、兵装搭載量を強化、空中給油装置を搭載し大幅に性能向上を果たしたKfir C7/TC7が就役、アメリカ製の主力戦闘機F-15F-16を補完する戦闘攻撃機として使用された。1993年にはアビオを近代化した輸出用のKfir C10を発表したものの買い手が付かず、ブラジルがMirageIIIを代替するF-X(次期戦闘機)までのつなぎとして12機のリースを検討したが、結局2005年にF-X計画は頓挫しMirage2000を採用することになった。

 1985年には既に退役し保管されていたKfir C1がF-21Aとしてアメリカに採用され、C2同様に機種のストレーキ、水平カナード(但し機体側の強度が足りないためC2よりは小型のもの)を追加し1989年まで運用された。KfirはMirageIIIの焼き直しではあるが、機体、エンジン、アビオを自力で製造したことはイスラエルにとって大きな経験となり、同国の航空技術力向上に果たした役割は非常に大きいといえる。

F-21A



F-21A 999734
Intrepid Sea, Air & Space Museum
New York, NY




























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