Manufucturer Designation Name Remarks No/B
General Dynamics YF-111A Aardvark FB-111Aにコンバート 0
General Dynamics F-111A Aardvark 初期量産型(試作機17機) 158
General Dynamics EF-111A Raven 電子戦機 42(CV)
General Dynamics RF-111A Aardvark 偵察機 開発中止 1(CV)
General Dynamics FB-111A Aardvark 爆撃機 アビオ、武装、エンジン強化 主翼延長 77
Grumman F-111B Aardvark 艦上機 開発中止 7
General Dynamics FB-111B Aardvark FB-111Aの改良型 計画中止 0
General Dynamics F-111C Aardvark Aの主翼延長 オーストラリア空軍向け 24
General Dynamics RF-111C Aardvark RF-111Aの簡易型 オーストラリア空軍向け 4(CV)
General Dynamics FB-111C Aardvark FB-111Aの改良型 計画中止 0
General Dynamics F-111D Aardvark Aのアビオ、エンジン強化型 トリプルプラウII採用 96
General Dynamics F-111E Aardvark Aのアビオ(ECM)強化型 94
General Dynamics F-111F Aardvark Aのアビオ、エンジン、構造強化型 106
General Dynamics F-111G Aardvark FB-111Aの核攻撃型 30(CV)
General Dynamics FB-111G Aardvark FB-111Aの改良型 計画中止 0
General Dynamics FB-111H Aardvark FB-111Aのアビオ、エンジン強化型 計画中止 0
General Dynamics F-111K Aardvark イギリス空軍向け攻撃/偵察機 開発中止 0

 F-111は元々空軍の計画していたF-100F-105を代替する攻撃機TFXと、海軍の計画していた艦隊防空/戦闘攻撃機FADFを、マクナマラ国防長官が軍の反対を押し切って強引にまとめた統合TFX計画から生まれた機体で、高空/低空での高速能力、短距離離着陸能力、大きなペイロード、長大な航続距離という過大な要求をを実現するために可変後退翼を採用した。その他にもアフターバーナー付きターボファンエンジン、自動地形追従装置、コクピットモジュールなど新技術をふんだんに取り入れたため開発は難航し、F-111Aの試作機は1964年12月21日に初飛行したものの重量増加、エンジン不調、抵抗過大などから全く計画していた性能が発揮できず、スケジュール遅延、開発費高騰などで予定していた調達機数1700機は大幅に削減されてしまった。しかし開発を続けるうちにそれらのトラブルは徐々に克服されていった。

 F-111A量産型は1967年2月17日に初飛行し、初陣となった1968年のベトナム戦争のコンバットランサー作戦では事故が多発したが、戦争中盤になると護衛戦闘機、電子妨害機、空中給油機のサポートなしで大量の爆弾を正確に投下できることを証明するようになった。その後イギリスに展開しワルシャワ条約機構軍ににらみを利かせていたF-111Fが1986年4月16日にジブラルタル海峡経由ではるばるリビアに飛来し軍事目標を爆撃している。また1990年の湾岸戦争では攻撃部隊の中心となって大量の目標を破壊、特にバンカーバスターを使用してイラク軍最強固だった地下司令部を破壊し、フセイン大統領に降伏を決意させるなど大活躍した。これによって改めて同機の比類なき攻撃能力が見直されたが、運用コストが高いため軍事費削減の波に逆らえず、惜しまれつつ1996年7月に退役した。なおF-111には長らく正式な名称が存在しなかったが、退役時にそれまで非公式に用いられてきたAardvarkが正式名称として認められた。

 海軍型のF-111Bは艦上機に経験豊富なGrummanが開発を担当し1965年5月18日に初飛行したが、総重量35tを超える巨体は艦上機に不向きで重量軽減対策も全く功を奏さず、海軍も同機に興味を持っていなかったことから1968年7月10日に開発は早々と中止された。同機の失敗を早くから予想していたGrummanはF-111Bプログラムと平行して独自に新型機の開発に着手しており、火器管制装置、ミサイル、エンジンを流用してF-14を完成させることになる。

 電子戦機のEF-111Aは垂直尾翼に電波妨害装置を搭載し攻撃編隊に随行しながら敵の防空網を撹乱するESJ:Escort Jammningの役割を担い、湾岸戦争でもストライクパッケージに必要不可欠な存在だったが、カバーする周波数帯が少ないこと、運用/改修コストが高いことから1996年に退役し、鈍足でESJこそできないものの広い周波数帯をカバーし通信妨害装置も装備した海軍のSOJ:Stand Off Jamming機EA-6Bがその任務を肩代わりすることとなった。なおEF-111Aは湾岸戦争において、追撃してきたイラク軍のMirageF1をその高速性能を生かして急降下反転で振り切り、地面に追突させて撃墜?するという戦果を挙げたが、正式な撃墜とは認められなかった。 
Picture of This Aircraft
F-111A 63-9767
Octave Chanute Aerospace Museum
Rantoul,IL

F-111A 67-0067
National Museum of the United States Air Force
Wright Patterson AFB,OH


EF-111A 66-0057
National Museum of the United States Air Force
Wright Patterson AFB,OH


FB-111A 68-0245
March Field Air Museum
March AFB,CA



FB-111A 68-0248
South Dakota Air & Space Museum
Box Elder,SD


FB-111A 68-0267
Strategic Air & Space Museum
Ashland,NE




FB-111A 68-0287
Wings Over The Rockies Museum
Denver,CO

FB-111A 69-6507
Castle Air Museum
Atwater,CA





F-111B 模型
Castle Air Museum
Atwater,CA


F-111E 68-0033
Pima Air & Space Museum
Tucson,AZ



F-111E 68-0055
Museum of Aviation
Warner Robins AFB,GA

F-111E 68-0058
USAF Armament Museum
Eglin AFB,FL



F-111F 70-2390
National Museum of the United States Air Force
Wright Patterson AFB,OH



F-111 Cockpit Module
Strategic Air & Space Museum
Ashland,NE

F-111 Cockpit Module
Pacific Coast Air Museum
Santa Rosa,CA



F-111 FLCS Sim
Octave Chanute Aerospace Museum
Rantoul,IL

F-111 MLG Trainer
Octave Chanute Aerospace Museum
Rantoul,IL



Fighter Index
F-110F-117